２００２年１２月
ももちゃんママは乳がん告知を受けました
家族友人、お客様に支えられ
歩んできた検査と気持ちを
綴ったページです

乳がんは「早期発見・早期治療」です。
しこりを見つけたら　必ず「外科・乳腺外科」で診察を受けてください。しこりがあっても９５％は良性のしこりと言われています。
「早期発見・早期治療」ならば完治可能です。

今は色んな手術法・薬が出てきています。
昔のように乳房を切ることは減っています。
ももちゃんママは温存でホルモン療法なので
おっぱいも残ってますし脱毛していません。
１００人乳がんがいれば　１００通りの
乳がんのタイプがあります。

ももちゃんママも　はじめはうろたえました。
でも　ちゃんと治療しましたよ。
ももちゃんママはお肌のことだけでなく
乳がんの事にも頑張っています。

「焦らず　無理せず　あなどらず・・・」

乳がんがこの世から撲滅できる日が早く訪れる事祈ります！

２００２年９月４日夜　しこりをみつけました。
生理が終わって、一週間過ぎたら自己検診してました。
先月なかった右胸　内側下にしこりがもう　目の前真っ白、心臓バクバク、発狂しそうでした。
眠れません・・・朝目覚めて
乳がんをし、再建した友人に電話をしました。
そして　自宅からも近い病院に大龍人パパと行きました。
自宅から見える火葬場を見て　住んだ場所を恨みました。

「もう半年後は死んでいるんだ」

乳がんを知らなかった「ももちゃんママ」はそう思いました。皆さんもそれは同じだと思います。
病院の待合室では口がカラカラです。
問診の後　触診　超音波エコー。
診断は乳腺症。２ｃｍにしこりに水が溜まっていました。
そして　「外科外来」から「乳腺外科」に回されました。
でも正直、病院に行って見てもらって安心したんです。
だって悩むより「もう先生がついて見てくれている」
気持ちが楽になりました。
そんなものでした。

乳腺外来のＤｒに言われた事。
「このしこりが白なのか黒なのか、徹底的に調べましょう」「もし癌の場合　告知を希望するか」
私は「告知」を希望しました。
今の乳がんは基本的に本人告知です。

・超音波エコー
・ＭＲＩ（マンモグラフィーが病院になかった為）
・血液検査（２回）
・レントゲン
・細胞針（２回）
・水抜き（２回）
約３ヶ月の間で受けました。
検査を受けている間で告知を受ける人に立合い、泣くその人を見て動揺し帰りに友人に泣きつきました。
その時　友人は「泣いて癌が小さくなるんやったら
いくらでも泣いたる。でも治療せななくなれへんねん。
まだ　言われたわけじゃない。言われたらその時、
徹底的に治療したらエエねん。」
この言葉で肝がすわりました。

途中　大龍人パパも何度も病気、経過の説明のため
医師から説明を受けました。

そして　１１月終わり
あまりにしこりに水が溜まるので「すっきりさせましょう」とシコリ摘出の日帰り手術を言われ、１２月２日と決めました。

処置室でするくらいと軽く行ったら・・・れっきとした「手術室」でした。
母についてきました。１３時から心電図もつけて　局部麻酔です。電気メスのこげた臭い、途中引っ張られるような痛み。乳房は乳腺があるから麻酔が効き辛いらしい。
４０分で終了、シコリを見せてもらう。
赤い血豆みたい・・・先生に「どう？」と
聞いたら「大丈夫やと思うけど念の為、病理に出すから」

一週間　抜糸まで毎日通院　消毒の為です。
電車で通うも見た目には人には分からないので
前から来る人が怖かった。
手術した夜は　とにかくだるかった。
動くのがコワイ・・・ほどけたらどうしよう・・・。

１２月１２日　大龍人パパ出張。
医師からも「大丈夫やろう」の言葉で二人とも
のん気♪
病院に行くと診察の後、居残りを言われる。
まだ　なんとも感じてないのん気ぶり。
入るとＤｒが
「出たんや・・・」「何が〜？」
「癌・・・」「あっそうですか・・・」
凄く冷静だった、コワイくらい。
次に言った言葉が「先生　次何したらいい？」
治療したらいいんだ。ただ　それだけ。
涙も出ない、むしろ早く体からガンを
取り出したかった。

大龍人パパ、母に電話で結果を伝え
昼から手術のための検査に入った。

１４日　家族と手術日を決める。
Ｄｒは「乳がんは本人と家族、医者の三角形が
正三角形で戦うものです。」
このＤｒ言葉は私達夫婦の乳がんを戦う為の基本姿勢。

１８日入院　２０日手術。
わずか４日で検査し、入院中の仕事の段取りを準備しました。
いつもそばで支えてくれた友人　美由紀ちゃんと彼女の
おねえちゃん、まち子おねえちゃん。
みゆきちゃんが全て　入院の準備をしてくれた。

１８日朝　ももちゃんをだっこして
大声出して　初めて泣いた。
世間はクリスマス　正月。楽しい時期に私は命を守るため入院して手術する。
がんばらないとはわかっていても、悲しい。

１７日　実家に行った。実家から見える
高石の夜景。当たり前に見ていた風景が見納めかもしれない。父の祭壇に祈った。
「もう一度　この世に返して・・・」
後日　母は横でそれを感じていた。
親とはコワイものだと思った。
最後に胸の写真と「ももちゃん」の写真をとって
１８日入院しました。

１８日に入院して疲れが出たのか、夜から熱を出しました。手術に向けて呼吸法の練習。
１９日は剃毛、中心静脈採血、入浴、麻酔医からの説明。
手術室の看護師さんからの説明。
とにかく忙しいんです。
母が夕方来てくれたけど。あんまり会話が進まない。
どう話したらいいのか私自身が言葉にならない。
しっかり握手をして別れる。母のガンバレはいつも「握手」。（７０近い母に心配をかけて・・・元気に
手術を終える事が親孝行になるんだろうと思った）

５時より旦那と医師２人、私とで
手術の説明。手術の方法ー扇状温存法とリンパ郭清
輸血については基本的にしない方向で準備はしておくとの
事。
手術時間１２時よりスタートで２時間の予定。
術中他の病院より専門の病理医が入り
検査しながら切除するとの事。
その後　ＩＣＵにて三日間集中治療。
医師に開けて見てガンが広がっていた場合
全摘にしてもかまわない事を伝える。そして
「私は肌のプロ。先生はガンのプロ。
だから先生に任せます」と言ったんです。
そしたら先生が
「今までこんなに医師に従った患者さんはいなかった。
一緒にそして協力的な患者。だから
絶対　助けてあげるから」と言ってくれた。
うそでもいい、医者からそう言ってもらったら
気持ちよく手術に立ち向かえる、不安も吹き飛ぶ。
その夜　睡眠薬を貰って就寝。９時より絶飲食となる。

朝　空腹で目覚める。興奮しているのか
血圧　熱も高め。病室に食事が来たので
廊下に逃げる。昨日　お風呂で一緒だった人も
うろうろしていた。術前の浣腸で看護師さんとトイレ。
９時過ぎ　夫、ヨシノちゃん（姑）弟が来てくれる。
肩に筋肉注射と手術用の点滴をされる。
１１時半　まだ迎えに来ない。
前の手術が長引いているので部屋で待機して欲しいと
連絡あり。
テレビを見ていたら「紅萬子」さんが出ていた。
ももちゃんママが師匠と仰ぎ、尊敬している
恩人、元気を貰ったような気がする。
１時半　呼びに来る。
ストレッチャーに自分で乗る。家族に見送られて
エレベーターで手術室へ。
調度入れ替わりのようでごった返していた。
ベッドがぶつかったので見たら
低学年くらいの女のこ。目覚めたみたいで看護師さんが
「済んだからパパとママの所にかえろうね」というと
うなずいていた。こんな小さい子も頑張ったんだから
私も頑張らないと思う。
手術室に入ると先生がいた。挨拶しようと思ったが
凄く緊張されていて声がかけれなかった。
私の為に・・・ありがたいと思った。

ももちゃんママが参加している乳がんのメーリングリストです。乳がんを経験した人と医療従事者が参加しています。患者本人しかわからない悩み、グチ、疑問を共有化して励まし合い「ひだまり」となっているＭＬです。

患者の患者による患者のためのグループ、ふれ合い語り合うグループが
「ＧＴ４」（Touch Together Talk Together)です。ももちゃんママが大好きな場所で毎日来ています。乳がんで不安、一人？と感じている方へ・・・ぜひ参加してください！気持ち元気になれますよ。

ＧＴ４の主催しているｊａｎさんのホームページです。心温まる素敵な為になるＨＰです。こちらの掲示板を覗いていただくとももちゃんママがセルジール同様、書きこみしてます。

大阪府ある医療機関がわかりやすく検索で便利です。

ももちゃんママが手術通院している病院です。大阪府堺市三国ヶ丘にあり＜南海高野線・ＪＲ阪和線＞三国ヶ丘駅下車。月曜日１４:００からが外科の特別外来「乳腺外科」があります。

病院、人間ドックなどの血液検査の詳しい事が分かります。

処方箋でもらった薬の副作用など調べられます。